インプラントは何歳までできる?年齢制限・リスク・注意点を解説

インプラントに適した年齢とは
インプラントは、失った歯の代わりに人工の歯根を埋め込み、噛む力を取り戻す治療です。
「年齢が高いけれど、インプラントはできるの?」と心配される方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、インプラント治療に年齢制限はありません。理論的には100歳を超えていても、条件が整っていれば治療は可能です。
ただし、インプラントは外科的な手術を伴うため、体力や健康状態が大きなカギとなります。高齢の方では既往症をお持ちの場合も多く、手術リスクが上がることもあります。逆に若くても、健康状態によってはインプラントが難しいケースもあります。
一般的には20〜70歳くらいが目安とされていますが、これはあくまで目安であり、年齢だけで一律に判断されるものではありません。
インプラントが難しいケース
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根をしっかり固定させる必要があります。
そのため、以下のようなケースでは難しいことがあります。
- 骨の状態が不十分
顎の骨が薄い・骨密度が低い場合は、そのままではインプラントを支えられません。この場合は骨移植や骨補填材を用いた前処置が必要になることがあります。 - 糖尿病などの持病
血糖コントロールが不十分だと、傷の治りが遅れたり感染リスクが高まるため、インプラントの成功率が下がります。 - 抗凝固薬を服用中
心疾患や脳梗塞の治療で血液をサラサラにする薬を使っている場合、出血リスクが高まるため注意が必要です。この場合は内科医と歯科医が連携しながら治療を行うことになります。 - メンテナンスが難しいケース
インプラントは長期的なメンテナンスが不可欠です。認知症や手の障害があると、清掃や通院が困難になり、トラブルにつながることもあります。
若すぎる場合も注意
一方で、若すぎてもインプラントはできません。永久歯はおおむね16歳前後で生えそろいますが、その後も顎の骨は成長を続けます。顎の成長が完了する前にインプラントを入れると、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。
歯科医師によって見解が分かれることも
インプラントの可否は年齢ではなく、体の状態や治療方針によって決まります。
ある歯科医院で断られても、別の歯科医院では治療可能と判断されることも珍しくありません。納得できない場合は、セカンドオピニオンを利用するのも有効です。
インプラント治療は「何歳まで」と年齢で線引きするものではなく、全身の健康状態や顎の骨の状態によって決まります。大切なのは、信頼できる歯科医師に相談して自分に合った治療法を見つけることです。
インプラントをご検討中の方は、ぜひ一度ナチュラルスマイルデンタルクリニックへご相談ください。