ブリッジとは?歯が抜けたときの治療法と費用・メリットを徹底解説

ブリッジとは

健康な歯を利用して固定するクラウン治療(ブリッジ)

歯が欠損した場合の治療法のひとつに、「ブリッジ(橋渡し)」と呼ばれる方法があります。
これは、失われた歯の両隣の健康な歯を支えにして、連結されたクラウン(被せ物)を固定するものです。
たとえば、5本並んでいる歯のうち、左から2番目と3番目の歯が欠損した場合は、2本分のクラウンと連結した器具を、両隣の健康な3本の歯に取り付けて固定します。
このとき、器具を付けられる歯は「橋桁(はしげた)」のような役割を果たすため、治療をするには最低でも2本の健康な歯が必要となります。

メリット

  • 入れ歯と比べて比較的しっかりと噛むことができる
  • 固定式のため口内の違和感が少なくなる
  • 見た目が天然の歯に近く、審美性に優れている
  • 条件を満たせば保険が適用される場合もある
  • 治療期間が比較的短い

デメリット

  • 両隣の健康な歯を削る必要がある
  • 支えとなる歯が虫歯や歯周病になりやすくなる
  • 支えとなる歯に負担がかかりやすく、歯の寿命を縮める可能がある

また支える義歯が多ければ多いほど歯への負担は大きくなり、それらのリスクも高まります。

費用

保険が利いた場合、欠損歯1本あたり約1万円~2万円になります。保険が利く条件は基本的に奥歯が1本または連続した2本の欠損であれば対象となります。
一方保険が利かない場合は、1本あたり約5万円~数十万円と幅広いです。高価な材質で3本のブリッジになると35万円以上になることもあります。メタルボンドやオールセラミックといった優れた素材についても保険が適用されないのです。
また、治療後は数ヶ月に一度のメンテナンスが必要で、保険適用で1回あたり約1,000円~3,000円で、自費費用であれば、1回あたり約5,000円~1万円が一般的になります。

素材

ハイブリッドセラミック

セラミックにレジンを混ぜて硬度を上げた素材で、自然な見た目で審美性が高いが、すり減りやすく変色の可能性があることが難点。素材としての費用は1本あたり5万円程度と、保険適用外にしてはお手頃です。

メタルボンド

セラミックを焼き付けた金属製ブリッジで、強度に優れており変色もしません。透明感のある白が美しく、自然な見た目でハイブリッドセラミックを超える審美性といえます。素材としての費用は1本あたり約8万円~10万円で、保険適用外です。

ゴールド

金色が目立ってしまいますが、傷みにくく、また金属アレルギーの方でも安心して使用でき、機能性特化の素材といえます。素材としての費用は約10万円で、保険適用外です。

オールセラミックス

耐久性や審美性など、あらゆる面で優れている最高級の素材。金属アレルギーの心配もありません。素材としての費用は1本あたり約10万円~20万円で、こちらも保険適用外です。

保険適用の素材は硬質レンジか銀パラジウムが一般的となりますが、保険適用外のものと比べると機能性・審美性ともに見劣りするといわざるを得ません。
2018年4月から、「高強度硬質レジンブリッジ」が保険適用になったことで、白い歯にできる適用範囲が広がりましたが、適用条件が厳しいためあまり普及していないのが現状です。

ナチュラルスマイルデンタルクリニックでは、数少ない「歯学博士」の資格を持つ経験豊富な院長が治療を担当しています。歯科治療は歯科医師ごとに技術や経験に差があるため、安心・安全な治療のためには、実績と専門性のある歯科医を選ぶことが大切です。
歯でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。